私は本業では通信業に勤めて15年になり、日々、お客様からのネットに関する相談を受け、インターネットの利用についてアドバイスをしています。
今回はネットの速度が遅くて困っている。どうのようにしたら改善できるのかという方へ、その改善方法をお伝えします。
ここでは特に効果が高い3つのポイントを中心に紹介します。
ネットの速度が遅い要因
①ネット回線の品質
②Wi-Fiの設定
③スマホやパソコンの性能①IPv6対応の有無を確認して、なければ対応したプラン、会社に変える。
②Wi-Fi電波を2.4G⇒5Gに変えるだけで改善する場合あり。
③新しい端末にすると200~300Mbps以上、速度が向上することもある。
— らくだけどうし (@beef58s) October 20, 2020
逆に言えば、3つのポイントで悪い点があると、細かな対策をしてもいつまで経っても大きな改善に至りません。
✅ ネットの速度が遅い原因は何?
✅ ポイント1:ネット回線の品質
✅ ポイント2:Wi-Fiの設定
✅ ポイント3:スマホやパソコンの性能
✅ その他の改善ポイント
きっと、通信速度の改善につながる情報があります。
最後まで読んでみてください。
タップできる目次
ネットの速度が遅い原因は何?
ネットの通信速度が遅くて困っている人は多いです。
では何が原因で速度が遅いのでしょうか。
実は次の3つのポイントを見直すことで大きく通信速度が改善する可能性が高いです。
✅ネット回線の契約がIPv6対応であること
✅Wi-Fiは2.4Ghzではなく5Ghzを利用すること
✅スマホ、パソコンの性能の良いものを利用すること
この3つのポイントを押さえておくと、劇的に通信速度が改善することもありえます。
私が相談した方の中でも上記のポイントを改善することで5Mbpsという1桁台の通信速度から、500Mbps越えまで改善した方もいます。
それでは次の章からそれぞれのポイントについて見ていきましょう。
今やネット回線の契約はIPv6(v6プラス)が必須
現在、ネットの通信規格には従来のIPv4に加え、IPv6が存在します。
ここでは細かい説明は省きますが、IPv4とIPv6を通信速度の観点からみて説明した記事がありますので、そちらも参照ください。
▼IPv4とIPv6の比較記事
www.rakuda-ushi.com
要点をお伝えすると、従来からあるIPv4の通信は利用者が増え、通信設備が混雑して従来の光の速度が出にくくなってきました。
それがIPv6だと混雑する経路とは異なる設備を通って通信するので、従来の光の速度が出やすいのです。
光回線のIPv4 PPPoEによる接続は当面、速度の向上は見込めない。
ISP側は設備の増設とかしてても、あぶれてた通信ですぐに増設分も埋め尽くされるイメージ。
NTTの終端装置が混む限り、改善しない。
可能な環境なら素直にIPv6対応のサービスに移行すべし。
— らくだけどうし (@beef58s) December 7, 2020
IPv6にもいくつかの通信サービスがありますが、おすすめは「v6プラス」のサービス名称として提供されているサービスです。
v6プラスは複数のプロバイダが提供しており、品質もよく、評判も良いので安心しておすすめですできます。
今ではほとんどのネットサービスの提供会社でIPv6の対応サービスを用意していますので、自分が契約しているプロバイダがIPv6のサービスに対応しているか確認してみましょう。
自分がIPv4かIPv6どちらで通信しているかと、通信速度も一緒に調べる方法もあります。
▼IPv4-IPv6確認 速度測定の方法
自分の契約がIPv4だけであればIPv6対応のサービスへの乗換も検討しましょう。
契約を見直すことで劇的に通信速度の改善が可能です。
『事業者変更』の制度を使えばご利用の機器、光ケーブルをそのままに工事の立会不要で他社への乗換も可能です。
▼事業者変更するならenひかりがおすすめ
Wi-Fiは2.4Ghzではなく5Ghzを利用すると速度が向上する!?
自宅でWi-Fiルータを導入している方は多いと思いますが、Wi-Fiには2.4Ghzと5Ghzの2種類の電波帯域があることをご存知でしょうか。
それぞれの電波に特性があり、その特性は次の通りです。
【短所】
✅いろんな製品で同じ帯域が利用されているため、WiFiの電波が影響を受けて通信が不安定になる可能性あり。
✅電子レンジも同じ帯域を利用しているため、自宅や近所の電子レンジが動作していると影響受けることがあります。
✅その他、Bluetoothも同様の帯域を利用しています。
【長所】
✅障害物に強いため、壁や床を通して電波が届きます。
✅対応している端末が多い
【短所】
✅2.4Ghzに比べて障害物に弱く、距離が長くなると電波が弱まります。
✅古い端末だと5Ghzに対応していない機種があります。
【長所】
✅宅内の家電では同じ帯域の利用がないため、電波が安定しつながりやすい。
✅2.4Ghzと比べ、高速な通信が可能です。
2.4Ghzに比べ5Ghzの方が高速な通信が可能なため、ご利用のWiFiの帯域を2.4Ghzから5Ghzに切り替えることで速度が向上する可能性があります。
私がこれまで相談したことがある方で2.4Ghzだと1Mbpsしか速度が出なかったのが、5Ghzに切り替えることで100Mbpsオーバーの速度が出るようになった方がいます。
2.4Ghzと5GhzはSSIDごとに分けられている場合が多いです。
以下、NTTのHGWの例ですが、SSIDによる見分け方も記載しています。
詳細は各自ご利用のWiFiルータの説明書を確認してみましょう。
▼おすすめのWiFiルータ情報はこちら
スマホ、パソコンの性能の良いものを利用することで通信速度も大きく変わります!
これはすぐには環境を変えられない方もいるので見送りがちですが、スマホ、パソコンを性能のよいものに変更することで劇的な速度が改善が望めます。
私が相談した方で、長年利用したパソコンを買い替えることで、200Mbps~300Mbpsほど速度が向上した例があります。
例えばですが、Windows7のときから使い続けてそのままWindows10にOSをアップデートしたパソコンを使い続けていた場合、OSは新しくてもパソコン自体の性能は古いままです。
こういったパソコンをそれほど高性能ではなくても現行のWindows10を搭載して販売されているパソコンに乗り換えることで200~300Mbpsの通信速度の向上がありました。
スマートフォンも同様で例えばiPhone6からiPhone12に変更すると同様に速度の向上が見込めます。
Androidのスマートフォンではロースペックの端末からミドル、ハイスペックの端末までありますので、ロースペックからミドルスペックへの変更だけでも大きく速度がかわります。
ネットの通信速度が遅いのに悩んでいて、長くご利用のパソコンやスマートフォンであれば、買い替えの検討をおすすめします。
利用環境を見直すことでネットの通信速度は改善可能
この記事では次の内容をお伝えしました。
✅ ネットの速度が遅い原因は何?
✅ ポイント1:ネット回線の品質
✅ ポイント2:Wi-Fiの設定
✅ ポイント3:スマホやパソコンの性能
ネットの通信速度を改善するために、効果の高い3つのポイントについてお伝えしました。
中には費用がかかるものもありますが、本当に困っているのであれば、思い切って、契約の変更や、利用しているスマホ、パソコンの買い替えなども行うべきです。
環境を整えることで、劇的に環境も改善しますので、ネット速度が遅いことによるストレスの他、パソコンやスマホ自体の処理能力が遅くてイライラするということもなくなり、効率化も図れるのでおすすめです。
是非、環境を見直してみましょう!
よくある質問
この記事では特に効果が高い3つのポイントを中心に速度改善の方法をお伝えしました。
その他にもよく聞かれる速度を改善する要素がありますのでQA方式でお伝えします。
Q.LANケーブルを変えることで速度が改善しますか?
A.改善する可能性があります。LANケーブルにはカテゴリ―という規格があり
カテゴリー5/100Mbps/100MHz
カテゴリー5E/1Gbps/100Mbps
カテゴリー6/1Gbps/250MHz
カテゴリー6A/10Gbps/500MHzなどがあります。
カテゴリー5を利用の場合、上限の速度が100Mbpsのためそれ以上の速度が出ません。LANケーブルにカテゴリが刻印されているものがありますので確認してみましょう。
例)[CAT5]などの表記。
Q.WiFiルーターを変えることで速度が改善しますか?
A.改善する可能性があります。WiFiルータにもそれぞれ通信速度の仕様があります。最大通信速度の速いもの、また最低でもWiFiの通信規格がWiFi5以上のものをおすすめします。
Q.WiFiルーター再起動することで速度が改善しますか?
A.改善する可能性があります。WiFiルータも機械なので誤動作することもあり得ます。つながっているWiFiはSSIDが2.4Ghz対応か5Ghz対応かを確認することも重要です。
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