IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6って何?また、最近、インターネットの速度が遅いことが多いが何故なのか。IPv6 IPoE / IPv4 over IPv6のサービスを提供しているプロバイダーは何処か、メリットやデメリットはどんなことか、そういったことを知りたい方がまだまだ多いと思います。
実は、あなたが疑問に思っているほど、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6は難しくありません。
普段は聞き慣れない専門的な用語の説明もするので、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6とは何かを段階的に理解していけます。
ここでは今のインターネットの通信環境の背景から専門的な用語の説明、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6とは何かという説明から、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6を提供しているプロバイダー、メリット、デメリットを説明します。
この記事を読めば、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6とは何かを段階的に理解して、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6の良さ、メリットが何かを身につけることができます。「インターネットの速度が遅い!」から卒業しましょう。
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IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6の背景
まず最近、ご自宅のインターネットの速度が遅いと感じることがないでしょうか?
インターネットの利用者が増える時間帯、夜21時~夜中の1時くらいは利用者が増えて通信が混雑してインターネットの速度が低下するといわれて言います。
最近、この状態が顕著になってきました。その原因として考えられるのがスマートフォンの普及と動画配信などの大容量通信のサービスが増えたことされています。
日本国内で2014年5月から2017年5月の通信量は3倍に増えているという情報もあります。
また、その後も動画配信サービスなど大容量の通信が増えてきているので現在は、ますます通信量が増えていると思われます。
一般の家庭における固定回線のインターネットの利用者で多いのがNTT西日本/東日本の設備を使ったフレッツ光、その設備を使った光コラボレーションモデル(いろんなプロバイダなどがNTTの光設備をまとめて提供できるもの)が大半だと思います。
普段はあまり聞きなれないと思いますが、そのNTT西日本/東日本の設備を使った光のインターネットで従来からの接続方法が「IPv4 PPPoE接続」です。
この「IPv4 PPPoE接続」が昨今のインターネットの通信が遅いといわれる原因です。
▼インターネットの通信が遅い原因となかなか改善されない理由はこちらをご覧ください。
そこで今回お伝えするのが、速度の遅い「IPv4 PPPoE接続」とは違う経路を通ってインターネットの通信をする「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」によるサービスです。
専門用語になるのでここでいったん用語の説明を簡単にですがしておきます。
IPv4とは
まず現在、多く使われているのがIPv4です。インターネットで通信するためには、「IPアドレス」というインターネット上での住所にあたる 番号を通信する機器、パソコンやスマートフォンなどに割り振られて、通信できるような仕組みになっています。
IPアドレスは10進数で「192.0.2.0」などの表記で表されるものです。IPv4アドレスは世界中で43億個ありますが、このIPv4アドレスは枯渇の問題があります。
IPv6とは
次にIPv6とはIPv4に代わる次世代の「IPアドレス 」となり、その数は約340澗(かん)個、10の32乗、ほぼ無限大でこれなら枯渇の心配がないとされています。
IPアドレスの表記も16進数での表記に変わり、 「2001:0db8:1234:5678:90ab:cdef:0000:0000」のような表記となります。
従来の通信で多く使われていたものでプロバイダから発行されたIDとパスワードをルーターなどに設定することでインターネットに接続できるようになる方式です。
IPoEとは
IDやパスワード不要で事業者のネットワークに直接つないで通信する方式です。
IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6とは
ここで本題、IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6とはIPv6 IPoE方式で接続され、かつ、IPv6上でIPv4の通信も行ってくれるというサービスです。
利用するにはIPv6 IPoE + IPv4 over IPv6のサービスを提供しているプロバイダと契約して、サービスを申し込んでください。
今契約しているプロバイダもIPv6 IPoE + IPv4 over IPv6に対応していれば追加で申込ができるところもあるはずですので、契約元のプロバイダのホームページで確認してみましょう。
IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6の提供元は?
IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6の提供元大手としては次の通り。
- So-net光
- @nifty光
- BIGLOBE光
- DTI光
So-netの提供する光回線サービスはいつくかあり、その違いを比較してみても良いでしょう。
⇒ NURO光 sonet光プラス auひかり の違いを比較・解説 あなたが選ぶべきサービスはこれだ!
また、2019年7月1日から「事業者変更」が始まりましたので、光コラボレーション事業者間の変更もしやすくなりました。「事業者変更」についての記事もありますので、参考にご覧ください。
IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6のメリット
通信速度が速くなる(厳密には混雑による速度低下を受けにくい)
これにつきます!
これまでの速度はなんだったのか、というほど速くなります。
それだけ、従来の「PPPoE」方式の接続が利用者が増えて混雑しているということです。
IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6のデメリット
- 通信できないサービスもある
一部のオンラインゲームなどはIPv6に対応していないところもあります。また、対応していてもポート(通信する通路のようなもの)の開放ができない場合があります。
- 料金が高くなる場合も
契約するプロバイダごとに異なりますので、契約するプロバイダの情報を確認してみましょう。
▼いやいや、自分はまだADSLを使っていて、最後までADSLを使い続けたい!って方はこちら
IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6の関連記事
IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6は利用するには機器なども、環境によっては気をつけないといけないので、そのあたりもまた書きたいと思います。
IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6の設定、使える機器、今のまま待っていても速度は速くならないことについてはこちらに記載しましたので、参考にしてみてください。
(「v6プラス」は、日本ネットワークイネイブラー株式会社の登録商標(または商標)です。)
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